IPSモデルとは?
IPSとは、個別の就労活動支援と職場定着支援を中心とした就労支援モデルです。正式名称は「Individual Placement and Support」といい、日本語に訳すと「個別職業紹介とサポート」になります。IPSモデルの理念は、「どんなに重い精神障害を持つ人であっても、本人に働きたいという希望さえあれば、本人の興味、技能、経験に適合する職場で働くことが出来る」「就労そのものが治療的であり、リカバリーの重要な要素となる」という信念に基づいています。
IPSモデルの基本原則
IPSには下記7つの基本原則があります
① 就労支援対象についての除外基準なし
② 短期間、短時間でも企業への就労を目指す
③ 施設内でのトレーニングやアセスメントは最小限とし、迅速に職場開拓(就職活動など)を実施する
④ 就労支援と医療保健の専門家でチームを作る
⑤ 職探しは本人の技能や興味に基づく
⑥ 就労後のサポートは継続的に行う
⑦ 生保や年金など経済的側面の相談、支援も行う
IPSモデルとリスタ八王子
リスタ八王子は、IPSモデルを実践している多摩地域でも数少ない就労支援センターです。
当センターでは、できないところを探し出してできるようにする訓練を繰り返すのではなく、本人の希望や好み、良いところに着目した上で早期にジョブマッチングをします。また、就労に向けてニーズに合わない訓練を続けるよりも、自分が希望する職種に就いて働くことで必要なスキルが身に付いてゆくという考えを持っています。
実際にIPSモデルは、米国をはじめ日本や世界各国でも効果が実証されており、充分なエビデンスがある手法です。